内科系疾患に幅広く対応
せき、たん、喉の痛み、発熱、腹痛、下痢、吐き気などの急性症状から、高血圧や糖尿病、高脂血症(脂質異常症)などの生活習慣病をはじめとする慢性疾患まで、幅広く対応いたします。
急な体調不良や日常的に起こる症状の診察・検査などに応じますので、はっきりとした症状が出ている時はもちろんのこと、「調子が悪いのだけれど、何科を受診したらいいのかわからない」というような曖昧な場合も、また不定愁訴(病名のつかない原因不明の不調)や健康上の不安などについても、お気軽にご相談ください。
また予防接種・特定健診なども対応しております。
予防接種とは
予防接種は、細菌やウイルスなどの病原体からつくったワクチンを接種することによって特定の病気になりにくくし、また、たとえその病気になったとしても軽く済むようにします。 ワクチンは、感染症の原因となる各種の細菌やウイルスの病原性を弱めたり、また、それらを無毒化したりしてつくられます。これを注入することによって、体内に抗体*をつくらせ、接種以後、当該感染症にかかりにくくし、また重症化を防ぎます。
*抗体:病原体と結合し、それを体内から除去するように働くたんぱく分子。
インフルエンザワクチン
インフルエンザワクチンとは
インフルエンザは、インフルエンザウイルスへの感染による疾患で、発症すると38度以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、寒気などの全身症状が現れます。併せて普通の風邪と同じように、喉の痛み、鼻汁、せきなどの症状も見られます。お子様では痙攣や中耳炎、稀には急性脳症を、ご高齢者や免疫力の低下している方では肺炎を併発するなど、重症化するケースがあります。
インフルエンザワクチンでの予防
インフルエンザを予防する有効な手段の一つに、流行前のワクチン接種があります。
インフルエンザウイルスは毎年少しずつ性質を変え、異なるタイプが流行するので、それに対応するために、予防接種も毎年行う必要があります。
*2015年から、インフルエンザワクチンは、A型2株、B型2株を含む4価(4種混合)ワクチンになりました。
インフルエンザワクチンの接種時期
インフルエンザワクチンは、接種してから効果が出るまでに約2週間かかり、その効果は約5ヶ月間持続します。日本では、インフルエンザが例年12月~翌3月頃に流行するので、毎年10月下旬~12月に接種するのが妥当でしょう。
肺炎球菌ワクチン
肺炎球菌ワクチンとは
肺炎とは、主に細菌やウイルスなどの病原微生物が肺に感染して炎症を起こす疾患です。呼吸器の防御機能が病原微生物を排除できなかった場合や、病気やストレスなどのために免疫力が落ちている時など、つまり感染力が防御力を上回った際に、病原微生物が上気道から下気道、そして肺にまで入り込んで感染し、肺炎になってしまうのです。
がん、心臓病に続いて、肺炎は日本人の死亡原因の第3位を占めています(厚生労働省:人口動態統計(確定数)2013年)。高齢者*や慢性疾患を持っている方などは、肺炎にかかりやすく、しかも治りにくい傾向がありますので、要注意です。
肺炎球菌ワクチンの接種で予防
肺炎を予防するためにできることの一つに、肺炎球菌ワクチンの接種があります。
肺炎の原因菌で最も多いと見られるのは、肺炎球菌です(成人の肺炎の20~40%は、この菌が原因と言われます)。肺炎球菌ワクチンは、肺炎球菌による肺炎などの感染症を予防し、重症化を防ぎます(ただし、すべての肺炎を予防できるわけではありません)。
接種は、1年を通して、いつでも可能です。ただし、5年以内に再接種を行うと、注射部位の痛みが強く出るケースがありますので、再接種を希望される方は、5年以上の間隔を空けてください。
成人用肺炎球菌ワクチンの接種が奨められる人
- 65歳以上の方
- 養護老人ホームや長期療養施設などに居住されている方
- 慢性の持病(COPDなどの呼吸器疾患、糖尿病、慢性心不全、肝炎や肝硬変などの慢性肝疾患)をお持ちの方 など
※平成26年10月から、高齢者を対象とした成人用肺炎球菌ワクチンが「定期接種」(「予防接種法」に基づき、市町村が実施する予防接種)となりました(定期接種の対象となる方は、生年月日により毎年異なります)。対象の期間内に、市町村の契約医療機関や保健所で接種を受けると、公費の助成が受けられます。
詳細については、世田谷区のホームぺージをご確認下さい。
帯状疱疹ワクチン
帯状疱疹とは
帯状疱疹は、ヘルペスウィルスの一種が、再び活動を始めることによって起きるウィルス感染症です。体力の低下や過労、病気、老化などでウィルスに対抗する抗体の力が弱くなったときに、潜伏していた神経節の神経に沿って皮膚や神経にダメージを与える病気です。
体の左右どちらか一方に、赤い斑点と小さな発疹(水ぶくれ)がまとまって帯状に現れます。誰でもかかる可能性がある、ありふれた病気です。つらい痛みがあり、治った後も痛みが残り、帯状疱疹後神経痛になってしまうことも多くあります。
帯状疱疹にもっともかかりやすいのは、50歳代後半~70歳以上の高齢者です。20歳前後にもみられることがあります。
帯状疱疹後神経痛にならないためには、帯状疱疹にかからないようにすることが重要です。当院では自費で帯状疱疹ワクチンの接種を行なっています。
帯状疱疹ワクチンを接種することで、帯状疱疹にかかることを予防したり、仮にかかったとしても症状が軽く済みます。
※帯状疱疹ワクチンの予防接種は自費診療となります。
帯状疱疹ワクチンでの予防
帯状疱疹の予防のためには50歳以降に1回接種すれば、ほぼ一生涯安心といわれています。
接種後2週間から血中抗体が出現しはじめ4週間後に最高値に達し、6週以降に血液検査で確認することができます。(免疫ができるまでに約1か月かかります)
接種後の注意点
他のワクチンを接種する場合、約1か月以上日にちを空ける必要があります。
帯状疱疹ワクチンの副作用
数時間経ってからまれに発疹、じんましん、かゆみが起こることがあります。また、5日目から14日目ごろに発熱や発疹など軽い症状がでることがあります。いずれも通常1~2日で治ります。
各種健康診断
早期には症状の目立たない疾患を、症状の見られないうちに発見するには、なんら自覚症状が無くても、定期的な健康診断を受けることが大切です。
1年に1回は定期的に、また機会があるごとに、健康診断は必ず受けるようにしましょう。
当院では「特定健診」をはじめ、雇入時の健診や定期健診なども対応しております。お気軽にご相談ください。
世田谷区の特定健診
世田谷区では、40歳以上74歳以下の世田谷区国民健康保険に加入されている方を対象に特定健診を実施しています。
特定健診を受けることは、ご自身の生活習慣病の発症リスクや、総合的な健康状態を知るチャンスです。ぜひご利用いただき、健康管理にお役立てください。
対象者
世田谷区国民健康保険に加入している40~74歳の方。 ※資格を喪失された方(他の社会保険等に加入された方)は、この特定健診は受診できません。ご加入の医療保険者が特定健診を実施しますので、詳しくはご加入の医療保険者、またはお勤め先にお問い合わせください。
健診内容
問診、診察、身体計測、血圧測定、血液検査、尿検査、心電図、眼底検査、胸部X線等。 ※一部の項目は、必要な方のみの実施となります。
*特定健診ほか、世田谷区の健(検)診についての詳細は、「世田谷区のホームページ」をご覧ください。
雇入時健診・定期健診
雇入時健診の内容
- 問診(既往歴および業務歴の調査)
- 身長、体重、視力、聴力の検査および腹囲の測定
- 自覚症状および他覚症状の有無の検査
- 血圧測定
- 胸部X線検査
- 貧血検査(血色素数、赤血球数)
- 肝機能検査(GOT(AST)、GPT(ALT)、γ-GTP)
- 血中脂質検査(中性脂肪、HDLコレステロール、LDLコレステロール)
- 血糖検査(空腹時血糖、またはHbA1c)
- 尿検査(蛋白、糖)
- 心電図検査
定期健診の内容
- 問診(既往歴および業務歴の調査)
- 身長、体重、視力、聴力の検査および腹囲の測定
- 自覚症状および他覚症状の有無の検査
- 血圧測定
- 胸部X線検査
- 尿検査(糖、タンパク)
- 貧血検査(赤血球、ヘモクロビン)
- 肝機能検査(GOT(AST)、GPT(ALT)、γ-GTP)
- 血中脂質検査(中性脂肪、HDLコレステロール、LDLコレステロール)
- 血糖検査(空腹時血糖、またはHbA1c)
- 心電図検査