肥満外来とは
肥満外来とは、専門家の指導によって正しいダイエットを行う診療科です。
肥満気味なので、糖尿病をはじめとする生活習慣病が心配、健診などでメタボリックシンドローム症候群と診断された――そんな患者様のために、当院では肥満外来を開設しております。
管理栄養士が個々の患者様に合った個別のプログラムをご提案し、肥満解消のお手伝いをいたします。
プログラムを進めていく過程で、根本的な生活習慣や体質が改善されるので、結果的にリバウンドしにくい健康的な体を手に入れることができます。
肥満は万病の元です。医学的なダイエットで、肥満を解消しましょう。
ご希望の方は、お電話でご予約をお願い致します。
tel.03-3708-6777
肥満外来の診療の流れ
- 1.問診・カウンセリング・メディカルチェック
- 患者様の生活習慣や食生活などについて話し合い、太ってしまった原因を突き止め、どのように食事療法と運動療法、および生活改善を行っていけば良いかを見極めます。
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- 2.血液検査
- 血液検査、内臓脂肪の検査などを行い、肥満の原因をより深く追求し最適なダイエット計画を立てていきます。
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- 3.ダイエット・プログラムのご提示・実行
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医師による分析をもとに、管理栄養士が効率的で無理のかからないダイエット・プログラムをご提案いたします。
食事日記や毎日体重を測るなどの認知行動療法をはじめ、食欲を抑制する効果がある薬や、脂肪成分の吸収を抑える薬を処方することも可能です。
必要に応じてそうした薬剤を上手に服用しながら、食事療法や運動療法などを続け、肥満を解消していきます。~食事療法の流れ~
●減量計画の提案
●アドバイスをしつつ、進捗状況の確認
●今後のアドバイスやリバウンドをしないようにご相談をお受けします - ▼
- 4.アフターフォロー
- ダイエットの効果を確認しながら、ダイエットを進める上での悩みなどについて話し合い、アドバイスします。
肥満外来で健康保険が適用されるケース
BMI(Body Mass Index:体格指数)*が35以上となる“高度肥満”の場合は、基本的に保険診療が適用されます。その他、「肥満に、いびきや睡眠時無呼吸が伴う」「健康診断などで、肥満だけでなく脂質異常症(高脂血症)・糖尿病・高血圧などの生活習慣病も見つかった」「肥満が原因で膝や腰が痛い」など、肥満に関連した健康障害がある場合には、健康保険による診療が受けられます。医学的な問題が無い場合には、原則として自由診療となりますが、詳細についてはお問い合わせください。
*BMI(肥満指数):現在、肥満の判定は、身長と体重から計算されるBMIという数値によって行われています。BMIは次の計算式で算出します。
BMI=体重kg/(身長m)2
BMIによる肥満度の判定基準票
BMI | 肥満度 |
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18.5未満 | 痩せ(低体重) |
18.5以上25未満 標準 | 普通体重 |
25以上30未満 | 肥満1度 |
30以上35未満 | 肥満2度 |
35以上40未満 | 肥満3度 |
40以上 | 肥満4度 |
※「BMI 35以上」が高度肥満と定義されていて、診断や治療の対象と位置付けられています(日本肥満学会)。日本人には「肥満1度」の軽度肥満が多く、このレベルなら、ちょっとした生活習慣の改善で減量できると考えられます。
食欲抑制の薬
サノレックス
厚労省から認可を受けている食欲抑制薬で、食欲にかかわる神経に働きかけることによって食欲を抑えます。
この作用により、食欲抑制効果、減量効果が期待できます。
サノレックスの保険適用にはBMI35以上という条件があります。
それを下回る場合は保険適用外の為、1錠550円となります。
漢方
代謝を良くすることで消費エネルギーを増やし、減量に導きます。有酸素運動を組み合わせると、より効率良く脂肪燃焼ができて、効果的です。
肥満外来はこんな方にお勧めです
- 糖尿病、高血圧、高脂血症、痛風、脂肪肝などの生活習慣病を指摘されている
- 腹囲が男性で85cm以上、女性で90cm以上ある
- BMIが25以上である
- お腹が出ているのに、皮下脂肪を少ししかつまむことができない
- 最近、急に体重が増えた
- トイレの回数が7回未満、もしくは「むくみ」が気になる
- 慢性的な腹部膨満感や便秘がある
- お腹がすいていないのに、食べていることがよくある
- 過度のいびきや睡眠時無呼吸症候群の疑いがある など